2021年4月

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今日の切手は、


たった1枚の切手を残して消えた国、カルパチャ・ウクライナの1939年の切手です。




斎藤毅著「世界切手国めぐり」にも紹介されています。

チェコスロバキアの国土は当時ルーマニアと国境を接していました、その地方はミュンヘン協定後、自治国となりこの切手が発行されました。


しかしすぐに(たった1枚の切手を残し)、ハンガリーに併合されてしまいました。
今日の切手は ギニアビサウ切手 2001年 フクロウ切手 小型シートです。







アフリカは独立に伴い国名を変更していることが多く

ギニアビサウも、ポルトガルの植民地でしたが、1973年に独立国名に首都名がつけられました。

ポルトガル領ギニア→ギニアビサウに

ローデシア→ ジンバブエに

バストランド→ レソトに

オートヴォルタ→ブルキナファソに

スペイン領ギニア→赤道ギニアに


他にも

ビルマ→ミャンマー

セイロン→スリランカ

コンゴ→ザイール

ダオメー→ベナン

今日の切手は、

ドイツ切手 1991年 モーツァルト 死去200年 【小型シート】と
北朝鮮切手 1994年 音楽 モーツァルト ベートーヴェン など 楽譜 4種です。





モーツァルト、初演のポスターとパパゲーノ楽譜”わたしは串刺し”より








大沼幸雄著の「切手が伝えるモーツァルトその生涯と旅」にも紹介されています。

モーツァルトは、1756年1月27日ザルツブルグに生まれ、35年10ヶ月の生涯のうち、約三分の一がヨーロッパ主要都市への旅でした。

父親が息子の神童ぶりをヨーロッパ各地に誇示するための旅だったけれども、彼に大きな影響を与えたとされています。




今日の切手は、

ハンガリー切手 1999年 切手の日 郵便馬車 250周年 小型シートです。








星野興爾著の「世界の郵便改革」で、駅伝逓送が紹介されています。

駅逓制度の歴史の中で3000年の長きに亘って手紙を運び続けてきたのは馬たち。

しだいに、逓送便は郵便馬車に変わっていきました。

1985年に英国ロンドンからエクセター間に登場し、路線はロンドンを中心に放射線状に拡張、

街道に沿って10マイル(16㎞)毎に駅停と厩舎が設けられ、馬世話係と御者のチームが常駐待機。

馬には公務役馬として、公傷と病欠の適用が認められていました。

今日の切手は、スイス切手 2008年 クリスマス 3種 です。








切手を見て、すぐに国名がわかりやすいものもあれば、分かりにくいものも多くあります。


斎藤毅「続世界・切手国巡り」でも紹介されていて、分かりにくいものをいくつか


今日の切手のスイス
スイス HELVETA (ヘルべチア)
18世紀末にナポレオン軍に占領されたスイスが一時ヘリべチア共和国になった為中立的な表記を選んだとされている。


ギリシャ HELLAS (へラース)

アルバニア SHQIPERIA (シュキペリア)

サウジアラビア王国 K.S.A

南アフリカ共和国 R.S.A

日本切手の表記は、大日本帝国郵便、日本郵便、大日本帝国郵便、日本郵便、そして 現在は 日本郵便 NIPPON と表記が変化しました。

今日の切手は、

南アフリカ ベンダ切手 1983年 鳥 ヨーロッパハチクイ アフリカソウゲンワシ 4種です。






斎藤毅著の「続世界・切手国めぐり」でも紹介されています。

南アフリカ共和国の人種差別アパルトヘイト政策で、バンツースタンの建国がなされ、


おおよそ1976年から1994年まで、トランスカイ、ボプタツワナ、ベンダ、シスカイのホームランドと呼ばれる国家を作り、


各国から南アフリカ共和国に出稼ぎにきている体制をとらせるものでした、そして各国それぞれ切手を発行しました。


その切手は現実に使用しているのでスコットカタログなどにも掲載されています。

今日の切手は、

カナダ切手 2021年 雪 哺乳類 ホッキョクギツネ カンジキウサギ 小型シート

この切手も発光切手で、動物の足跡がブラックライトで光ります。



板橋裕紀著「ビジュアル世界国名事典」でも発行切手が紹介されています。


切手の中には、見えない蛍光塗料で印刷されたものがありブラックライトを当てると、独特の光を放ちます。
切手検知や切手偽装防止のために色々な国が導入しました。










今日の切手は、台湾切手 1974年 キノコ 4種です。



石川博己著「キノコ切手の博物館」でこの台湾キノコ切手の魅力を紹介しています。


1974年台湾発行のエノキダケの切手、瓶栽培の様子が描かれた珍しい切手。

ポリプロピレン製の瓶の口から、もやし状にエノキダケがが発生しています。











キヌガサタケは、薄い純白のヴェールを纏った気品のある姿から、

「キノコの女王」と呼ばれています。







ツクリタケ



今日の切手は、

フィンランド切手  2004年 ユネスコ世界遺産 サンマルラハデンマキ 小型シート

佐滝剛弘著の「切手と旅する世界遺産」で紹介されています。


青銅器時代の今から3000年ほど前に造られた、苔むした石を積んだ墓が森の中に30基ほど、森の中の小道を進むと、行く手に一つ、さらにその先に一つと、花崗岩を無造作に積んだ山が点在している。

死後は森の中に埋葬されたいという北欧の人達の世界観を表わした貴重な遺跡だとして世界遺産に登録されています。